生活習慣病を予防するために|新たな生活習慣のすすめ

生活習慣病を予防するために|新たな生活習慣のすすめ

かつては「成人病」と呼ばれていた生活習慣病。以前は加齢にともない発症するものとされていましたが、年齢にかかわらず、食事や運動、喫煙や飲酒、睡眠やストレスなど、生活習慣により引き起こされるものということがわかり、「生活習慣病」と呼ばれるようになりました。

生活習慣病は自覚症状がなく、気づきにくいこともあるため、突然重篤な疾患を引き起こすことも。そこで今回は生活習慣病について、予防方法もあわせて紹介します。

目次

生活習慣病とは?

生活習慣病とは、偏った食生活、飲酒習慣、喫煙、運動不足、過度のストレスなどの生活習慣によって引き起こされる病気の総称です。

生活習慣病と呼ばれる病気には、肥満症や高血圧症、脂質異常症、動脈硬化症などがあります。

自覚症状がほとんどないため、最初は気づかないのが怖いところ。知らず知らずのうちに進行し、血管や脳、心臓などにダメージを与えていきます。そして突然、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞や心筋症など命に関わる病気を引き起こすケースもあります。

そうならないためにも、健康診断を受け、高血圧や脂質異常症などの診断を受けた場合には、生活習慣を見直すことが重要です。

自覚症状がないからといって放置せずに、規則正しい生活習慣を身につけることで、重篤な疾患を予防することにつながります。

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生活習慣病を予防するために|新たな生活習慣のすすめ|生活習慣病とは?

生活習慣病の予防法!新たな生活習慣のすすめ

生活習慣病を予防するためには、どんなことに気をつければ良いのでしょうか。厚生労働省では、「運動、食事、たばこ、飲酒、睡眠」5つの観点から対策をとることで生活習慣病が予防できるとしています。この5つの観点をもとに、具体的な予防方法を紹介します。

生活習慣病を予防するために|新たな生活習慣のすすめ|生活習慣病の予防法!新たな生活習慣のすすめ

<適度な運動をする>

ウォーキングやジョギングなどの適度な運動を取り入れてみましょう。なかなか時間が取れないという人は、日常生活の中で体の動きを増やすのもおすすめです。

例えば、拭き掃除や庭いじり、料理や洗濯、移動中に早歩きを心掛けるのも良いでしょう。テレワークなどで座っている時間が長いという人は、1時間に5分は立ち上がりストレッチをするなど体を動かすようにしてください。

運動不足は糖尿病や肥満、高血圧症などのリスクを高めるため、適度な運動でリスクを下げていきましょう。

<バランスの良い食事をとる>

主食、主菜、副菜を組み合わせてバランスの良い食事をとるようにしましょう。脂質や糖質の多い食事ばかりでは、内臓に脂肪が蓄積しやすくなってしまいます。

体は食べたものでできており、適切な食生活はからだを整えてくれますよ。忙しくてなかなか自炊ができないという人も、主食、主菜、副菜の組み合わせを意識して、食事を選んでみてくださいね。

<禁煙する>

喫煙をしている人は、ぜひこの機会に禁煙を考えてみましょう。喫煙や受動喫煙は肺がんや心臓病、脳卒中などにかかるリスクを高めるといわれています。また、日本における最近の研究でも喫煙者は男性で8年、女性で10年、平均寿命が縮まることがわかりました。たばこの煙が周囲の人に及ぼす害もあるため、禁煙することをおすすめします。

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<飲酒を適量にする、控える>

飲酒の量が多いと感じている人は適量にするか、または飲酒を控えるようにしましょう。アルコールを分解する能力は人によって違います。

お酒に強く、いくら飲んでも酔わないという人も、飲酒で肝臓に負担を掛けていることは確かです。脂肪肝や肝疾患などを予防するためにも飲酒を控えるか、休肝日を設けるなどして体への負担を減らしましょう。

<質の良い睡眠をとる>

睡眠不足の人や眠りが浅いという人は、質の良い睡眠をとることを心掛けましょう。

厚生労働省が発表している「健康づくりのための睡眠指針2014」では、睡眠と生活習慣病は深く関わっており、睡眠不足は肥満や高血圧、メタボリックシンドロームなどの発症リスクを高めると指摘しています。

生活習慣病の予防のために、睡眠時間は7時間前後とることが推奨されています。質の高い睡眠をとるために、寝る直前はスマホやパソコン画面から出るブルーライトを浴びないようにして、脳への刺激を減らすなど、工夫をすることも大切です。

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生活習慣病を予防して元気で健やかな毎日を

生活習慣病は、自分が生活の中で意識をし、行動することによって予防ができるものです。
ポイントは「運動、食事、たばこ、飲酒、睡眠」5つの習慣です。これらの生活習慣を見直し改善することで、生活習慣病の予防につながります。また、こまめに健康診断や検診を受けることも重要です。自覚症状がなく進行している場合もあるため、早期発見のためにも健診や検診をおすすめします。元気で健やかな毎日を送るためにも、生活習慣を見直し、良い生活習慣を実践していきましょう。

参考:

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/seikatsu/seikatusyuukan.html
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf

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